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  高気密・高断熱住宅エアコン

◆◆◆住宅のグレード◆◆◆

令和2年に住宅の省エネ規準(平成28年、省エネ規準を元にしたもの)の義務化が、見送られました。

ただ、この基準は、家電などのトップランナー方式とはずいぶん違うようで、実際に高気密・高断熱住宅をうたう工務店は遥かに性能のいい住宅を建てています。

「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(HEAT20)」が提唱する外皮性能グレードG1,G2と平成28年、省エネ基準を比較した表が下記の通りです。比較している数値は外皮平均熱貫流率(Ua値) というもので、数値が小さいほど性能が高くなります。(表はマグ・イソベール(株)のホームページより。)

この値の違いがどんなものなのかは、HEAT20様が提供する小冊子の中に書かれています。こちら。(*全部に目を通す時間がない方 はP16へ。)さらに、G2を上回るG3をHEAT20では数値を示していますので、世の中に存在する住宅の差が歴然とあります。

にもかかわらず、多くの住宅購入者には分かりにくい状況だと思います。国がやらないなら民間で、全ての住宅のグレードを5段階くらいで「エコランク」をすればいいのではと思います。

◆◆◆全館空調の比較、各社の工法◆◆◆

性能のいい住宅には、全館空調が相性がいいようで、各社から色々な工法が出ています。ここでは、ホームページから分かる情報に限られますが、下記にまとめ、自分が施主だったら確認したいと思う 疑問点を挙げます。

@.YUCACOシステム〜YUCACOシステム研究会

<空調方式>2Fあるいは、天井裏(小屋裏)に設けた「空調室」に壁掛けエアコンを1台設置して、ダクトやチャンバー(空気を搬送するスペース)を通して、冷風・温風を送風機で送り、床下から天井裏までの 温度差を無くした全館空調です。

<性能>ヤマト住建(株)様が、実験住宅の各部屋の温度と湿度をホームページ上で公開しているのを見ても、温度ムラのない優れたシステムだと思います

<疑問点>写真で見ると、空気の搬送にかなりの数の換気扇を使っているように見えるので、常時回っているのか?音は気にならないか?電気代は?あたりを聞いてみたいと思います。

*株式会社FHアライアンス様が全国の工務店に展開している「マッハシステム」もほぼ同様の工法ですので、説明は割愛します。ホームページはこちら。

A.Z空調〜株式会社ヒノキヤグループ

CMが流れているので、知名度のある全館空調ですが、開発に協力したメーカーも、エアコンがダイキン、換気が協立エアテックと強力です。

<空調方式>1F、2Fの天井裏にビルトイン型のエアコンを設置して、床下に24時間換気扇を設置しています。24時間換気扇を通った給気をエアコンに入れる事で、各部屋に行く給気ダクトを減らして います。おそらく、使用には何の問題もない優れたシステムだと思います

<疑問点>設置イメージを見ると、中央付近にエアコンが設置されて外に向かって風が出ています。実際の設計がこのようにされているのかどうかはわかりませんが、吹出口は、外気の影響 を受けやすい外壁近く(窓付近)にもっていったほうが一室内での温度差が小さくなると思います。(窓の性能が良くて、その点はまったく関係がないのかもしれませんが。)それと、熱交換型の換気扇が床下にあるので、フィルターの清掃はどうするのでしょうか? メーカーによったら、建物の外部にフィルターがある商品もあるので、こちらは、どうなのか?

B.床下エアコン暖房と小屋裏冷房

床下エアコンが、エアコン1台で床から各部屋までを温める、全館暖房機として採用されています。

設計事務所や工務店がつくる一般社団法人パッシブハウスジャパンと新木造住宅技術研究協議会(新住協) などが勧める「壁掛けエアコン」や「床置きエアコン」を使った方式と株式会社オンレイ様が専用エアコンで提案するECO床暖システムが大きな流れだと思います。

ただ、冷房に関しましては、それぞれ違うので、ここでは、パッシブハウスジャパンの理事でいらっしゃる松尾設計室様の「小屋裏冷房」を考察します。

<床下エアコン暖房>床下を空調室として、エアコンの温風をそこに吹き出すというシンプルな考えの空調です。もちろん、基礎断熱にしたり、基礎内から1F、さらに2Fも一台のエアコンで賄うなら1Fから2Fへの空気 の流れなどを考えなければいけませんが、暖かい空気は軽いので上昇していくという事を頭に入れていれば、比較的トラブルがないと思います。
床下エアコンの最大のメリットは、冬にほんのりと暖かく、ここちいい床です。(*自分は、床下エアコン派です。)

<小屋裏冷房>床下エアコンが床を大きなチャンバーボックスとしたように、小屋裏エアコンは小屋裏をチャンバーボックスとして使います。
右の図は、松尾設計室様のホームページにあった小屋裏エアコンのイメージ図です。図だけでは詳細がわかりませんが、天井から冷気がじんわりと降りてくる感じです。

オーガニックスタジオ新潟(株)様の記事を読むと松尾先生の方式は、24時間換気扇も小屋裏に設置して、そこから給気し、2Fへはパイプファンで、1F はダクトファンで冷気を搬送しているようです。

冷輻射と冷気の重さを利用していることはわかりますが、冷気は暖気ほど動かない(特に横の動きは小さい)ので、床下エアコンのように良く知らずにまねをすると痛い目にあいそうです。

<疑問点>小屋裏冷房に関しては、実際に見たことも体感したこともないので、コメントが出来ないのですが、床下エアコンについては自分なりの考えがあります。この記事の続きとして、後日詳しく 書きたいと思います。

その他にもハウスメーカーが全館空調を自社で開発したり、エアコンメーカー、換気扇メーカーが全館空調を発売していますが、概ね第1種熱交換型換気扇とエアコンを組み合わせて、ダクト によって冷風・温風を搬送するシステムです。詳細を見なければ分かりませんが、能力が過大でイニシャルコストも高いという印象です。

■2021年2月、全館冷暖房システム「エスパス」を開発し、実証実験を始めました。詳しいデータは、今後増やしていきますが、これにより、今まで分からなかった事をお伝えできると思います。 ご興味がある方は、ここをクリックして下さい。

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